好きだ、

今をときめく日本を代表する若手女優ともいえる存在になった宮﨑あおいがどうしても観たくって観た映画。あと予備知識としてセリフが即興だったとか、同じ人物を2人の俳優が演じるとか。よく瑛太と西島秀俊、宮﨑あおいと永作博美、めちゃめちゃ似てるわけでもないけど、カメラワークの妙なのか同一人物に思える。でも宮﨑あおいの17年後を演じるのはやはり年齢不詳の魅力を放つ永作嬢しかいないとも思うが。

高校時代のユウとヨースケ。ちゃんと付き合ってるわけでもないがユウはいつもヨースケのそばにいる。距離は近いのに触れ合うこともなく情熱だけがからまわり。そんな10代のもどかしさが痛いほどスクリーンから伝わる。実際瑛太も宮﨑あおいも撮影当時お互いが好きだったそうで・・・ヨースケがユウの姉が好き(単なる憧れ?)と知ると、なぜか彼女は2人をくっつけようとする。自分がそうなりたいのに、その身代わりに姉を使う。彼女にとって情熱が返って恋の邪魔になっているが、一方恋人をなくしたばかりの姉は夢遊病者のように現実感がない。ユウが2人をくっつけようとする思案は現実にはなんとなく無理があり、その反動のように姉は事故に遭ってしまう。

10代のエピソードはユウが中心だが、30代のエピソードはヨースケが中心に描かれる。10代のエピソードには最近自分が味わってない感覚がとても新鮮で懐かしく思えたんだけど、30代のエピソードは今の自分に近い故に逆に胸が痛くなってしまった。都会で家庭も持たずお互いひとりで生きるユウとヨースケの邂逅がちょっと嬉しかった。

淡々と物語は最後まで進んでいくんだろうな・・・と思いきや韓流ドラマのような衝撃的なシーンが;これにはちょっとびっくりしたけど最後まで2人がどうなるかわからない先の読めない展開が嬉しいサプライズだった。

現実的には高校時代好きだったり付き合ってたりした相手って10年以上も経つと大抵どっちかが結婚してたりして、この映画のような展開はありえないかなぁ?なんて思ったけど未消化なままだった10代の恋を、昇華できたことがこの映画の最大のポイント。それはある種のファンタジーでもあるんだけど。それはもちろん現実を生きた大人にとってのファンタジー。

内容的には全然違うけどイーサン・ホーク&ジュリー・デルピーの「恋人達のディスタンス」と「ビフォア・ザ・サンセット」も一度「恋人達~」で恋した2人が「ビフォア~」で10年後再会って話だったなぁって思い起こしてしまった次第。
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by chloe7513 | 2006-04-09 20:23 | cinema