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星になった少年

夏休み、親子で楽しめる象使いの少年の感動ストーリー・・・ってなイメージが先行し、もし主演が柳楽優弥でなかったら見なかったかもしれない映画。

ちなみに彼が去年カンヌで主演男優賞を獲った「誰も知らない」は見てない。この映画を名古屋で唯一公開していた映画館が、自分が行った時はいつも満員であったため見ることができなかった;近所のビデオ屋もつぶれたしまったし、ビデオでも観てない・・・

まずキャストありき。これがただ上手い子役あがりの俳優が演じていたらただの感動できるいいお話ですんでいたかもしれない。それだけ柳楽優弥の存在感が大きい。日に焼けた肌とするどい目つきがタイの自然の風景にすんなり馴染む。

実在の人物、坂本哲夢氏を演じている訳だが、ごく普通の人生を生きてる人からすればかなり特殊な人生を歩んだ人物。それは彼が本当に純粋でまっすぐな人格だったからに違いない。役者経験がまだ少ない柳楽優弥がそれを演じることで、その風貌も手伝って、リアルな説得力が生まれる。タイでの生活も彼が送った生活をそのまま追体験しているとしか言いようがない。

柳楽くん、中学ではサッカー部に所属していたとあってボールの扱いうまいね。普通にサッカーボールでリフティングするシーンもあり。ついでにセパタクローもタイ人の少年たちとやってたり。で、この若さでこれだけ存在感の出せる俳優も珍しい。なんか久しぶりに「未完の大器」といえる俳優さんですなぁ。

常盤貴子は柳楽優弥の母親を演じるにはまだ若くて、最初画面に出てきたときは歳の離れた綺麗なお姉さんにしか見えなかったけれど、仕事に生きる一本気な女性をよく演じていたと思う。逆に言えば歳の離れた姉弟に見えないというのがこの母子の特徴だったのかも。なぜなら子供がいても、仕事に励んでる女の人って生活感あまりない人けっこういるし。

そしてなんと言ってもゾウの演技。母ゾウとの別れのシーンで子ゾウが涙を流すのと、滝に落ちた柳楽優弥を助けるシーンにはやはりじんときてしまった。やはりどんな名優も動物には勝てんのかと思ったり。

夏休み親子で見るのもいいけれど、人生なにかにつまずいたり迷ってる人に見て欲しい映画。

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by chloe7513 | 2005-07-28 22:29 | cinema