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Young Gunners

3月5日のポースマス戦は、カップ戦のまだ最初の試合のようにスタメンクラスではなく控えの若手選手の起用が多くみられた。若手の起用と言ってもセスク、フラミニは今の段階ではほぼスタメン、クリシーも昨シーズンからアシュリー・コールのバックアップとしてスタメンに名を連ねている。FA杯シェフィールドユナイテッド戦で後半流れを変えた18歳のクインシー・オブザベイエがリーグ戦初起用、初スタメンであった。なんとアンリのパートナーである。
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試合は序盤は攻撃が波に乗れず冷や汗ものの展開だったが前半の終わりがけ、アンリの技ありシュートで先制、後半はポーツマスのプレスが緩くなったせいかアーセナルのペースにはまりだし、終わってみればアンリの3得点、失点ゼロで試合を終えることが出来た。
アンリのフィニッシャーとしての才能は申し分ないし、クシンシーの初スタメンでありながら堂々と戦った度胸のよさは光った。ただ個人的にセスクの、特に前半の攻守に渡る献身ぶりは見逃せなかった。ルアルアにはきつくプレスをかけたかと思えばヘディングシュートも打ったりするし。あの若さで攻守に必死の姿を見るとベンゲルが「燃え尽き症候群」に陥ることを危惧するのもわかるような気がする。画面にアップで映るとまだ17歳の少年であることは明白であるし。ただプレーは見た目の若さに対して完成度が高い。6月のワールドユース、スペイン代表に名を連ねるのは間違いないだろう。ただしベンゲルが代表に行くのを許したらの話だけど。

ベンゲルは、即スタメンに使えそうな、しかもまだ延びしろがある若く才能がある選手を見つけるのが実にうまい。それは今更言うべきことでもないのでしょうけど。ただその中にイギリス人はいない。唯一ユースからあがってスタメン、ワールドクラスのプレイヤーに育ったのはアシュリー・コールのみである(ソル・キャンベルは生え抜きではないし)。ベントリー、ペナントはローン中、ホイトはスタメンもなかなかスタメンを張るのは難しい状況である。

名古屋時代にあれほど日本人選手の起用にこだわったベンゲルだけどサッカーの母国ではそうは行かないようだ。

即スタメンで使える若手選手は実力から言って欧州から連れて来た選手の方が、同世代の生え抜きのイギリス人選手より実力が勝っているから起用するのであろう。同じ実力の外国人選手とイギリス人選手ならイギリス人を使うと著書の中で名言しているのだし。この先ベントリー、ペナント、ホイトがどうなるかは正直わからない。ただ言えることは、このままベンゲル体制が続けばイギリス人選手が少ないという状況もあまり変わらないだろう。もしアーセナルにイギリス人の少年が誰でも憧れるようなイギリス人のオフェンスの選手が突然現れたら面白いだろうなぁ~、なんて思うのは私だけかもしれない(苦笑)

マンCのショーン・ライト=フィリップスをベンゲルが狙ってるなんて話もありますけど、この件はどうなりますことやら。

そしてもちろん試合中は選手のパスポートはどこのものか、なんて気にはしてないけどね(笑)
by chloe7513 | 2005-03-08 00:47 | Arsenal