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このGWに綾野剛主演の「そこのみにて光輝く」を観ました。

この映画の原作者佐藤泰志に興味を持ったのは今年に入ってから。
去年12月、新生KIRINJIのライブを大阪に観に行って
その時「進水式」という新曲を披露したんだけど
高樹さんが「海炭市叙景」という映画を観てインスパイアされて作られた曲とのこと。
それで1月になって「海炭市叙景」をレンタルで借りて観た次第。
音楽はジム・オルーク、出演した俳優陣は谷村美月、
加瀬亮、南果歩、小林薫などで見ごたえのある映画でした。

2010年に公開された時全然知らなかったけど
スクリーンで観たかったなぁと後悔。

で、「海炭市叙景」の原作者佐藤泰志のことを調べるうちに
彼の作品「そこのみにて光輝く」が映画化され綾野剛主演で4月に公開されると知って
原作も読み、公開されるのを楽しみにしてました。

「そこのみにて光輝く」の舞台は真夏の函館。
原作と綾野剛演じる主人公達夫は設定が異なる。
原作では造船所に勤めていて辞めた後の話だけど
映画では砕石場で働いてた設定になってる。
原作でも砕石場の話は出てくるんだけど
パズルのピースをうまくはめ直した脚本に感心。
達夫の人物像が原作よりはっきりした感じがする。

原作は80年代半ばが舞台だけど
映画は現代。
でも今だからこそ登場人物のぎりぎりの設定が生きてた気がする。

仕事で過ちを犯した達夫と
達夫の想い人となる池脇千鶴演じる千夏、
彼女の菅田将暉が演じる千夏の弟の拓児のが物語を織り成す。
特に千夏は家族を養うため懸命に働いてる姿は
今の女性の貧困問題に通じるものがある。
池脇千鶴の千夏は絶望的な世界にいながらも、
健康的な色気を湛えており
達夫、これなら惚れるわって感じがしましたね。
池脇千鶴はあまり原作のイメージではなかったけれど
今は池脇千鶴でよかったと思います。
拓児も原作のイメージより若い感じだけど
菅田将暉のはっちゃけ感、田舎のヤンキー感、
すごく純粋な姿がリアルでよかった。
フリーダ・カーロのような濃い眉毛とプリン状態のロン毛も印象的。

綾野剛は饒舌な役ではないけれど、
部屋で寝てたり、街をうろうろしてるだけで存在感があった。
後姿や歩き方とか。
独特の孤独感や悲哀が彼しか出せない気がする。
綾野剛ってほんとにこういう切ない役、はまりますねぇ。

綺麗事ではない、
むしろ目を背けたくなるような現実を背負いながら
千夏も拓児も達夫も誰かのために生きてる姿が美しい。

あまり映画って2回も観ないけど
これはもう一回観たい映画です。
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で、そんな綾野剛と今一押しの藤田玲さんの記念すべきデビュー作、
「仮面ライダー555」を観てしまいました~(^^;
観たのは藤田さんが最初に出た28話から最終回までなんだけど
正直内容にびっくり。
特撮meets大映ドラマみたいな。
これ、もし松村邦洋が観てたら巧や草加や啓太郎のモノマネ絶対してそう(笑)
草加役の村上幸平さんって松村雄基っぽいし。
あと話が「ロズウェル」や「カイルXY」などの海外ドラマのようだし、
「ビバヒル」みたいなスリリングな人間関係とか
スマートブレインの設定など、子供向け特撮とは思えなかったですね~
(ただしスマブレ、大企業なのにセキュリティ甘すぎと思ったのは私だけか?(苦笑))
でもこれだけ作り込んだ作品なので
出演した俳優陣が555に出たことを大切に思ってるのはすごく理解できますね。

そして藤田さんの役にびっくり!くるくるヘアに肩出しの衣装。
欧州の戦災孤児風??
ご本人もこの衣装やヘアメイクに抵抗あったらしいけど。
当時の藤田さんはまだ華奢で中性っぽくて可愛い。
でも当時からなんとも言えぬ色気を醸し出してます。
綾野剛も若いけど顔の感じは今と変わんないですね。
つばの曲がったキャップがすごく似合う。
綾野剛、555でもとっても切ない役でした・・・
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で、この2人はオルフェノクという怪人役なんだけど
結構同じ場面で共演してるし、なにかとおいしいです(笑)
お2人は当時共演してから交流もあったらしいけど、今はどうなんでしょうね?
ちなみに草加役の村上幸平さんは現在は藤田さんと同じ事務所に所属。
彼は「牙狼 MAKAISENKI」の第4話にもホラー役で出てますね。
(しかも第4話の脚本は555の井上敏樹さんが担当。)
ちなみに「そこのみ~」の菅田将暉は
「仮面ライダーW」の出身らしいですね。

そんな訳で555の魅力にもすっかり嵌ってしまった私です(^^;
もう一回最初から観なければ。

「風魔の小次郎」の記事でも書いたけど、
面白い特撮や深夜ドラマって人気俳優ありきじゃなく、
あくまで作品が主体であって
作品にあった俳優をオーディションで選んでるのが大きいと思う。
今のゴールデンタイムのドラマが面白くないのは
視聴率にこだわり、
大企業の広告塔でもある大手芸能事務所の人気俳優中心に作品を作ってるので
キャスティングがどこも似たり寄ったりになってるのも一因でしょうね。

深夜ドラマや特撮を観るにつけ、
いい俳優さんが日本にはたくさんいるので
もっとたくさんの人に知ってもらいたいなぁと思う今日この頃です。
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by chloe7513 | 2014-05-08 21:06 | cinema

絶狼 牙狼 アフターV

遅ればせながら藤田玲さん主演の
「絶狼<ZERO>-BLACK BLOOD-」観ました~
実は牙狼シリーズはこれが本当に初めて観るので
ちょっとドキドキでしたが
も~、ほんと玲さんがかっこよくって大ファンになってしまいました(笑)
舞台挨拶も観に行けばよかった~
今どきの特撮ものってもうワイヤーアクションは当たり前ですなぁ。

牙狼シリーズは特撮とは言えど子供向けに作ってないので
映像がちょっとグロかったり
ストーリーも心理的にゾクっとさせられる面がありますね。
あとビジュアルというか
衣装や小道具がものすごい凝っているし
CGも実写場面と遜色なく共存しているし
最近の特撮もののレベルの高さに驚かされましたね。
特に「黒ノ章」のバトルシーンはすごかったです!

ただ自分のよく観るヒューマンドラマ系の映画と違って
キャラクターの内面の描写が若干薄めかな?
セリフも短め。
涼邑零がどんなキャラか深く探るには
牙狼シリーズ全部観ないとね(^^;
あと野本かりあさん演じるイユが
どうしてああなったかもうちょっと知りたかった
(んで野本さん、今年40歳って信じられない;)

キャストもなかなか面白くて
零の仲間になるカイン役の武子直輝さんは
整った顔立ちなんだけど
なんとなくロマン・デュリスみたいな、
ユーモラスで飄々とした感じがよかった。
ユナ役の梨里杏さんはかなりテンション上げて頑張ってましたね~
演技するセイン・カミュって初めて観たけど
彼は子供の頃、日本のアニメが好きだったそうだから
ホラー役もなかなかはまってましたね。
藤田玲さんはこれから国際的に活躍できる逸材だと思います。
英語、仏語できますし。
個人的にフランソワ・オゾンの映画とか出て欲しい。
ちょっとジゴロみたいな悪い感じの男性演じたらはまりそう。
セクシーだし、カリスマ性ありますし!
地上波のドラマなどにあまり出ないのは、
大手芸能事務所の所属じゃないからなのかなぁ(- -)
玲さんの出る舞台も観たくなりましたね。

そんな訳で牙狼シリーズのTV版の最新シリーズも始まったので
そっちも観てしまいました。
いきなりホラー役が日村で笑ってしまった。
「笑うセールスマン」そっくりで(笑)
主演の中山麻聖さんって中山麻理みたいな名前だなって思ったら
実の息子さんだったのね(^^;
前シリーズもファミ劇で再放送されるらしいので
そちらも観たいなぁと思います。

で、村井くんの久しぶりの連ドラ
「乾杯戦士アフターV」も観ました。
これも一応ジャンルは特撮もの??
「風魔の小次郎」観て、この村井くん観ると
やはり時間の経過感じますな(^^;
黒髪だとグラの玉田圭司にそっくり;
戦闘シーンもなくひたすらゆるゆるな
5人のヒーローがどうなっていくか楽しみです。
このゆるさ、やっぱり深夜ドラマって独特ですわね(^^;

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涼邑零は大の甘党という設定だけど、大量の砂糖をコーヒーに入れて飲むシーンがあった。
あれは本当の砂糖なのかすっごい気になったな~
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by chloe7513 | 2014-04-10 17:55 | cinema

「アブラクサスの祭」

「アブラクサスの祭」はズバリ村井良大くん目当てで借りました(^^;
この映画自体は前から知ってて
私がよく行く名古屋のミニシアターで予告編観てたんですね。

主演はミュージシャンのスネオヘアー。
私この方の曲聴いたことなかったんだけど
ミュージシャンでありながら演技がしっかりしてる。
wikiで調べたら演劇経験あったらしいですね。
ついでにサントラ担当は「あまちゃん」で大ブレイクの大友良英さん。

玄侑宗久さんの小説が原作で
うつ病持ちの元ロックミュージシャンが
福島のお寺でお坊さんになったんだけど
うつ病を抱えながら、もう一度ライブをやりたいと
思い始めるところからお話は始まります。
ライブをやりたいと思いながらも家族の心配や
周囲の人々の関りの中で主人公はふっきれていく姿が描かれております。

村井くんは主人公浄念が知り合う和菓子屋の男性(ほっしゃん)の息子役。
「ふうこじ」と違い、かなり影があり
父との仲もそれほどよくなく、
(村井くん自身は家族と仲がいいので演じるのが難しかったとか)
高校卒業を控えながら自分の道が見つかってないという男の子でした。
周りのエキストラらしい高校生役の子達に比べると
かなり色っぽい男の子でしたけどね(^^;
撮影したのは「仮面ライダー」やった後くらいだったのかしらん?
出番は少ないけどインパクトのある役だったので
もし「ふうこじ」観てなくて村井くんのこと知らなくても
充分印象に残っただろうなぁって思います。

普段は物静かでうつ病持ちの浄念が
ギターを持つと人格が変わり、
鬼気迫る迫力で演奏する姿が印象的でした。
彼は人としては真っ直ぐすぎて
サラリーマンとか絶対できなさそうなタイプだけど
家族や勤め先のお寺の住職夫婦などに支えられて
けっこうな幸せ者じゃないかと思ったり。
スネオヘアーは妻役のともさかりえとこの作品で出会って結婚したんだよねぇ。
何かに悩んでてすっとしたい人にお勧めのヒューマンドラマです。

今、村井くん「真田十勇士」の舞台に出てるんですねぇ。
キャストも豪華だし、観たい気もするけど
東京か大阪に行かないとね;

今年は地道に「ふうこじ」に出ていた役者さん達の
動向を見守って行きそうな気が;
藤田玲くんの「絶狼」も楽しみです(^^)
進藤学さんの舞台も観たいなぁ~




しかしCG版「星矢」キャラデザがなんかちょっとアレで;
公開しても観に行くか迷うなぁ・・・
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by chloe7513 | 2014-01-14 21:37 | cinema

ジェーン・エア

久しぶりに映画の感想を。
去年デビット・クローネンバーグの「危険なメソッド」を観てからと言うもの
すっかりマイケル・ファスベンダーのファンになってしまった私。
時間があれば彼の出演作で、良さげな作品はチェックしておくつもり。

正月に「イングロリアス・バスターズ」観て今回はこれ、「ジェーン・エア」。
19世紀イギリスが舞台の不朽の名作であります。

イギリスが舞台だけど、主演2人はイギリス人じゃないんだよねぇ(笑)
監督もイギリス人じゃないしね。
でも過剰な演出がなく、映像美が醸し出す雰囲気が私好みでした。

ミア・ワシコウスカのぴしっとした後姿が良い。
まだ若いのに孤独で不幸な人生を送ってきたという難しい役を静かに演じる。
彼女見てたらなんだか神木隆之介くんを思い浮かべてしまった。
家政婦頭のジュディ・デンチ様も効いてました。

そしてファスベンダー。
原作では容姿は良くないとされてますが
いい男オーラはやはり消せないもので。
髪型はちょっとなぁと思うけど、あの時代の髪型なのでしょうがない。
ラストの髭もじゃにはダニエル・ディ・ルイス感じたなー。
彼もいつかダニーのようなすごい大物になるのだろうか?
「シェイム」が評判になった時、やはりダニエル・ディ・ルイスを彷彿させると評されたらしい。
余談だがフランソワ・オゾンの「エンジェル」のモローラ・ガライの相手役も
ファスベンダーだったんだよね。
あの頃はおお!って感じなかったんだけど、
ファスベンダーの演技チェックするため
「エンジェル」、もう一回観てみたい。
でも近所のレンタル屋にはないのよね。

ラストがハッピーエンド過ぎないのも良い。
アンビエントミュージックのようにじんわり心に染みました。
こういう映画観ると、やっぱなんだかイギリスって心の故郷って感じます。
前世イギリス人だったかもね。

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by chloe7513 | 2013-04-03 23:01 | cinema

キノシタホール復活!

久しぶりにこちらを更新(^^; やっぱり最近はmi○i中心になっちゃって;

さておととし夏に休館した今池のキノシタホールがこの年末に復活したようだ。国際劇場もなくなり、ここのところ今池で映画館はシネマテークだけになってしまってたので嬉しいニュースである。

http://www10.ocn.ne.jp/~coseldom/2schedule.html

休館する前は見逃した話題の映画を観に行ってて、キノシタホールさんにはお世話になったっけ。

その後映画館が入っていた建物が取り壊れて、ようやく新しい建物になって年末に復活した運びのようだ。まだ行ってないけどね。

以前は入り口は古いライブハウスみたいな雰囲気、中は段差あって見やすかったけど、映画館には珍しく大きな柱があって邪魔だったけど、リニューアルしたキノシタホールはどんな感じでしょうかね?

「闇の子供たち」と「僕らのミライへ逆回転」観たいですねぇ。

今池も以前より頻繁に行かなくなって、久しぶりに行ったら潰れたパチンコ屋の建物が取り壊れてたり、一度食べてみたいなと思ってたりそな銀行前にあったシュークリーム屋さんがなくなってた。

今年は去年よりもっと映画観たいと思ってるので、今池に行く回数も増えるかも。シネマテークで上映予定の「ロルナの祈り」「我が至上の愛」「英国王給仕人に乾杯!」も気になるところであります。

あ、そしてこのブログの更新もガンバろっと☆
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by chloe7513 | 2009-01-10 19:49 | cinema

原作の漫画はタイトルだけ知ってて、全く読んだことがないけれど、松山ケンイチ主演で映画化されるとのこと。ウィキペディアを見ると、原作も面白そう。

ギターポップやフレンチポップの好きなおとなしい男の子が、いきなり過激なデスメタバンドをやるって言う設定。もうこういう世界を漫画で描くようになってきてるんだねぇ。でもデスメタとかギターポップを聴いてる人って、今の時代においてかなり少数派だと思うけど。

それはさておき、主人公の尊敬するミュージシャンってのがカヒミ・カリィってのがいい。
映画に出るのかな?カヒミさん。「人のセックスを笑うな」で永作博美さんと見事なコラボレーションを披露した松山くん、今度は是非カヒミとの邂逅が待ってるのね~

ところで昔カヒミもカメラマンとして参加していた音楽雑誌「フールズメイト」の創始者、北村昌士さんって2006年6月に逝去されてたんですね。最近ネットサーフィンしてて知りました。「フールズメイト」は、今ではヴィジュアル系バンドの専門誌として君臨しとりますが、20年くらい前は欧米のニューウェイブとかプログレ、日本のパンクやニューウェイブなんかのインディーズバンドを扱う先鋭的な音楽雑誌で私も購読してました。日本のバンドはあまり好きじゃなかったけど、なぜか北村さんのやってたバンド、YBO2のカセット持ってたっけ。

80年代の終わり、雑誌のいちカメラマンだった女の子がその後アーティストとなり、カルト的な人気を誇る漫画の主人公の憧れのミュージシャンとなる・・・時の流れって不思議なもんです。
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by chloe7513 | 2008-03-11 21:06 | cinema

グランパスの今シーズンのホーム最終戦観戦の後、観に行った。

もともと「アンダーグラウンド」や「存在の耐えられない軽さ」、「さらばわが愛」とか政変や歴史のからんだ映画がとても好きなので、予告編を観たときは必ず観ようと思った。ロシアや東欧の国々がまだ共産主義国家だった頃の重苦しさと寒々しい風景がなんか懐かしい。

映画の冒頭で水球のハンガリーチームとソ連チームの親善試合のシーンが出てくるが、プールの正面に貼られたポスターが赤を基調としたいかにも共産主義~的なポスターが!子供の頃オリンピックで妙に共産国が強かったよな、みたいな感じが蘇ってきた。

主人公はイケメンの水球選手サボー。大学生の友人を介して活動家の美人の女学生vヴィキにひとめぼれ。普通なら有能はスポーツ選手はいくら美人は好きでも主義主張を振りがざす強い女には惚れんだろうなぁと思いつつ、2人はいつしか恋に落ちる。しかしそれは水球選手として純粋な夢であったオリンピック出場と、一市民として内戦に陥った国との狭間で揺れ動くことになる。

一方ハンガリーでは自由を求める市民にソ連の手先や秘密警察が発砲し大混乱に陥る。映画を見る前はもっと若い男女の恋愛と水球のシーンが多いのじゃないかと思ったんだど、戦闘シーンがかなり多く、死体やけが人もとても生々しく描かれている。この時主人公はメルボルンオリンピックに出場しており、戦火に燃えさかる故郷をTVニュースで見た後、ソ連チームとの戦いに挑む。試合はソ連に勝ち優勝するが、それを手放しで喜ぶはずの恋人や国民はそんな状況ではなかった・・・

最後はとても悲しく、結局その後56年から89年になるまでハンガリーには自由はならなかったことをそのまま象徴しているようだ。

戦闘シーンも2人の恋愛もとてもストレート。あの時代何があったのか、市井の人々はどうだったのか、長くハンガリーを離れてアメリカで暮らした、この映画プロデューサーの真意がそこに汲み取れる。

映画を観終わった後パンフレットを購入。「オシムの言葉」の作者、木村元彦氏の文章が載っている。もちろんオシム監督のことが書かれており、電車でパンフを読みながらちょっと泣けてしまった。

陳腐な表現だけど、平和ボケした日本人には観て欲しい映画だと思った。
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by chloe7513 | 2007-11-25 22:15 | cinema

バッテリー

久しぶりに映画ネタ。原作は読んだことはないけれど、本屋に平積みにされてるのを見て「児童文学なのに、野球もの?」なんてちょっといぶかしげに思ったことがある。

しかしこれはあくまで野球そのものの話というよりも、野球を通して成長していく少年達の物語。

病弱な弟ばかりをかまう両親をよそに天才ピッチャーとして名高い巧。弟の療養を兼ねて母の実家の岡山の田舎に引っ越して来るところから話がはじまる。ろくに挨拶もしない、あまり人の心を開かない巧が、気のいいキャッチャー豪と出会う。まぁ普通の野球の話なら、この2人で弱小野球部を強豪を次々倒す強いチームへ成長させていくサクセスストーリーとなるであろうが、この話はそうではない。

入学した中学の規律の厳しさ、野球に打ち込みたくても中学の部活動でしかない野球部、上級生の嫉妬からのいじめ、またそのいじめに加担した少年の悩み、相変わらず巧や野球を目の敵にする母等、小さな世界なのに問題が満載。

あと巧と豪のバッテリーとして息が合わなくなる場面があってお互いそれが2人や野球部に影響するけど、昔「ドカベン」(古いなぁ・・・)でもあったような。たとえどんな早いボールを投げる投手がいても受ける捕手がいないと成り立たない。この辺がサッカーとは違うのねと実感。

家族を含めた人間関係が野球を軸にうまく回転していくようになる。少々セリフはくさいがそこまでもっていくプロットがきちんとしているところに好感が持てた。

もちろんキャスティングも妙もいい。菅原文太が高校野球の名伯楽なんてタランティーノもびっくりじゃん?いやぁいい味だしてました。あと豪役の山田健太くんの笑顔に癒された。ほんと性格よさそうだし、頭もよさげ。この先どうすんだろう?役者になるなら西田敏行みたいな俳優目指して欲しいなぁ。巧役の林遣都くんは写真だけ見たらハーフかと思ったよ。でも映画観終わった後横浜Fマリノスの田中隼麿に似てると気づいたわ。

見るのけっこう迷ったけど、思ったよりいい映画で満足でした。
↓これなんてもろハユマ;
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ところで「龍時」ってなんとか映像化できんもんかな?話が壮大なんで無理だと思うけど。。
私が考えたキャスティング。

志野リュウジ・・・柳楽優哉
志野芳子・・・余貴美子
志野ミサキ・・・志田未来
八木沢千穂・・・井上真央
時任礼作・・・大杉漣
平義監督・・・椎名桔平

原作に描かれた身体的特長を思うとちょっと違うが、
この俳優に演じさせてみたいということで考えてみた。
製作・配給はシネカノンで!
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by chloe7513 | 2007-04-15 21:26 | cinema

今巷で話題のノルウェーの人形アニメ、「ピンチクリフ・グランプリ」の上映が待ち遠しい!なんて思ってたらば名古屋での上映ないじゃん・・・全国津々浦々であるのにさ・・・
http://www.pinchcliffe.com/

シネマテークで上映が予定されてないか、掲示板に書き込もうと思ったらいつの間にやらなくなってたし。

ヨンセン親子も泣いてるぜ!きっと。
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by chloe7513 | 2007-01-23 23:44 | cinema

ブラック・ダリア

大好きだった「L.A.コンフィデンシャル」と同じジェームス・エルロイ原作なので公開が大変待遠しかった「ブラック・ダリア」。ブラック・ダリアの殺人事件自体は本当にあった話。ただし事件未解決のまま。同じく母親を何者かに殺されたという(これも未解決)エルロイがその殺人事件にインスパイアを受けこの物語が作られたそうだ。

なんといっても気に入ったのが登場人物のファッション。仕立ての良いスーツを着こなすジョシュ・ハートネット扮するバッキーとアーロン・エッカート扮するリーがほんとにかっこよかった。スカーレット・ヨハンソンの40年代のクラシックなファッションと赤い口紅が似合う。これでほんとに20代前半とはとても思えんのだなぁ、この色っぽさ。顔は「ゴースト・ワールド」の頃とあんまり変わってないけどねぇ。

この映画を観て感じたのは、40年代のアメリカの繁栄とその反対の闇、人間の裏と表。黒髪で黒い服を身にまとうマデリン役のヒラリー・スワンク(この人もめちゃキレイ)と金髪で白い衣装のスカーレットとでこの2人の女性像もうまく対比できていたなぁって思う。その間を行き交うバッキーがなんとなく切なかった。というかバッキーは、この物語の中では言わば狂言回しのような役割なのかもしれないけれど、すさんだ闇の世界に関わり、真実が明らかになって苦悩する彼の姿に思わず共感してしまうのだった。

「L.A.コンフィデンシャル」のように、派手な撃ち合いのシーンは少ないけど、デ・パルマが尊敬していると言うヒッチコックばりの、リーが殺されそうになるサスペンスフルなシーンはホントに怖くて顔がこわばってしまった。ここがこの映画のキモですね。

一見何も関係ないかのように見える事件や人間関係が思わぬところで繋がっていくんだけど、原作読んでないので、いまいち人間関係がきちっと掴めなかったのが、ちびっと自分的に歯がゆかった。人間関係を説明するセリフを飲み込めなかったというか。

現代ものの犯罪映画と違って高級で濃厚なアイスクリームやワインのような感触の映画だなと思う。テイストはけっこう退廃的であるけれど、初めて見た昔のハリウッド映画のようになにかウェルメイドな映画らしい映画。やっぱもう一度観たい。

で、実際あった「ブラック・ダリア事件」もどういう事件だったのか興味深深なのだが、「ブラック・ダリアの真実」という本があるらしい。アマゾンのカスタマーレビュー読むと小説より事実の方がもっと凄いらしい。これも読まねば~
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by chloe7513 | 2006-11-07 22:07 | cinema